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透明な微妙なシェイプ

全日本ラリー第2戦のレポート

2017年の全日本ラリー選手権、第2戦となる「ツール・ド・九州2017 in 唐津」は、3月31日(金)から4月2日(日)にかけて佐賀県唐津市を舞台に開催された。


今季の選手権にフル参戦するK-one Racing Teamは、ドライバーに山本悠太選手、コ・ドライバーには藤田めぐみ選手を起用。2月に群馬県で開催された開幕戦ではJN2クラスに参戦したが、本大会よりマシンを後期型のトヨタ・86にスイッチしてJN4クラスへと戦いの場を移した。


■Driver Profile 山本 悠太 =Yuta Yamamoto=

1990年、愛知県生まれ。両親がダートトライアルを行っていたことから モータースポーツが身近な環境で育ち、18歳で免許を取得して競技に参戦。 2013~14年に全日本ダートトライアル選手権でチャンピオンを獲得した後、 ラリーへと転向。TGRラリーチャレンジを経て全日本選手権へ参戦する。


■Co-Driver Profile 藤田 めぐみ =Megumi Fujita=

福岡県生まれ。若手から大ベテランまで、様々なドライバーとコンビを 組んで全日本から地区戦までを戦ってきた。 2014年の全日本選手権、JN2クラスでチャンピオンを獲得している。


【Rally Outline】 2017 全日本ラリー選手権 第2戦 「ツール・ド・九州2017 in 唐津」

開催日程:2017年3月31日(土)~4月2日(日)

開 催 地:佐賀県唐津市 近郊

主 催:グラベルオートスポーツクラブ

SS総距離:73.09km (SS数:13) 総走行距離:417.40km

路 面:ターマック(舗装路)

天 候:Day1) 雨 時々 曇り、Day2) 曇り


Japanese Rally Championship 2017 REPORT

【Day1 =1.Apr.2017=】


例年より遅い満開を迎えた桜も咲き誇る唐津市だが、第2戦のDay1は朝から雨模様の一日となった。そんな中、市内の唐津神社で行われたセレモニアルスタートには大勢の市民やファンが詰めかけ、山本/藤田組も沿道からの大きな声援に送られるかたちでSS(スペシャルステージ)へと向かって行った。

本大会のJN4クラスには5台がエントリー。トヨタ・86が山本選手組を含めて4台、FD2型ホンダ・シビックが1台という構成である。

ウェットのオープニング、SS1「羽金山 1 (9.42km)」では昨年王者の曽根/桝谷組が速さを見せてベストを奪うが、山本組も3番手で食らいついていく。その後、SS2「林の上 1 (4.33km)、SS1のリピートとなるSS3「羽金山 2」も3番手タイムで続く。そして、SS2のリピートとなるSS4「林の上 2」ではセカンドベストで、2番手の石川組との差を2.4秒取り返した。

セクション1の締めくくりは、ギャラリーも見守るSS5「見返りの滝 1 (1.92km)」。ここでは勢い余って側溝に足を取られる場面もあったが、セカンドベストをマークして1回目のサービスイン。このサービスでセッティングを微修正し、よりコーナーリングしやすい方向性でセクション2へと臨む。

セクション2のオープニングは、リピートとなる「見返りの滝 2」。しかしアンラッキーなことに、山本組の走行順に濃い霧が立ち込めてしまい、走りを見守るギャラリーからもマシンが見えにくいほど視界が悪化。そんな厳しい状況の下でも3番手タイムを堅実に刻み、残すステージは2本。

SS7は3走目となる「羽金山 3」、これまでの2本は3番手だったがここでは石川組を3.9秒おさえてセカンドベスト、Day1の締めくくりとなるSS8「林の上 3」も連続セカンドベストであがって、初日を2番手と6.1秒差の3位で終えた。


【Day2 =2.Apr.2017=】 Day1は結果的に、オールウェットでの戦いとなった開幕戦。Day2が行われた4月2日(日)は雨こそ止んだものの、林道ステージの路面はドライへと転じることなく、ハーフウェットコンディションでのスタートとなった。

しかし天気予報では雨が再び降ることは無さそうと報じられたため、車のセッティングとしてはドライ路面寄りのもので朝のサービスをアウト。この日は5つのSS、合計28.54kmで競われるが、その中には大会最長の9.44kmとなる「陣の山」が2回含まれている。


朝一番と最終に設定された「陣の山」、まずはSS9。ここはシビックの香川組に届かなかったものの、初日を上位で折り返している曽根組と石川組を抑えてセカンドベストをマーク。トップの曽根組とは26.4秒と差が大きいものの、2番手の石川組との差は2.8秒に縮まり、残る4本のSSで十分に逆転の可能性を残した。

ここから2位を賭けたシーソーゲームがはじまり、SS10「見返りの滝 3」は石川組がベスト、山本組は1.5秒差の3番手。石川組に対するビハインドは4.3秒に拡大してしまう。しかし続くSS11「古窯の森 1 (3.87km)」では山本組が待望の本大会初ステージベストをマーク、0.8秒を取り返して石川組との差は3.5秒に。

SS11を終えてサービスイン、残す2本のフルプッシュに向けた調整を行ってステージへと向かった山本組。しかしSS12「古窯の森 2」では石川組が激しいチャージを見せてステージベスト、山本組はビハインドを8.8秒差に拡大されてしまった。

それでも、ファイナルとなるSS13「陣の山 2」は9.44kmのロングステージ。キロ1秒近い差は単純に逆転するのは難しいものの、相手のワンミスで簡単にひっくり返る範囲でもある。山本組もプッシュで攻めていくが、経験値の差も出たか石川組が連続ステージベスト。山本組はサードベストとなり、最終結果はJN-4クラスの3位でセレモニアルフィニッシュ。JN-4初戦での3位表彰台獲得、次戦に向けた収穫もあり更なる上位獲得が期待されるリザルトとなった。


■Driver Comment

初めての唐津、初めての車でドライビングを合わせきれない部分がありました。 その中ではライバルと競り合えてステージベストも1本獲れて3位という結果なので 次に向けた収穫もあって上出来ではなかったかと思います。 ライバルとの競り合いは追う立場だったので、それほどプレッシャーは無かったです。 最終セクションで大きく負けてしまったのは、セットアップをしっかり出せなかった ことが要因のひとつだと思うので、次の久万高原に向けて「車の引き出し」と「人間の 引き出し」をともに増やしてポテンシャルを上げて行きたいと思います。


■Co-Driver Comment

これまで唐津を何度も経験していますが、難しい路面だとつくづく感じましたね。 英語のペースノートリーディングはかなり苦労して、まだ要修行だと痛感しています。 初めてターマックで86の速度域を感じたのですが、これからまだ速くなっていくと 思いますので、ノートの中身も精査しながら詰めていきたいと思います。 短いインターバルで第3戦の久万高原となりますが、ペースノートの練習をさらに やって行ってベストを尽くしたいと思います。

Komen


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